体に合うベッドマットレスの選び方|マットレスの種類・特徴も解説

監修者:株式会社篠原化学 常務取締役 加賀照虎

編集者:【大阪ガス】Daigasコラム編集部

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寝返りのしやすさなど、体に合った寝姿勢での睡眠は、快適な睡眠を得るために重要な条件です。

本記事では、体に合ったベッドマットレスの選び方や種類、選ぶポイントを紹介します。ベッドマットレスのお手入れ方法や交換のサインも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

体に合ったベッドマットレスを選ぶ重要性

体に合わないベッドマットレスは、使い続けると寝姿勢の乱れや腰痛、肩こりの原因になります。

ここでは、体に合ったベッドマットレスを選ぶ重要性について解説します。

正しい寝姿勢を保つことができる

マットレスが体に合っていると、腰の浮き沈みが防げ、立っているときと同じような背骨の曲がりが保てます。

一方、マットレスが硬すぎると腰や肩に圧力が集中し、腰痛や肩こりを招きます。また、やわらかすぎる場合も、体が沈み込みすぎることで寝姿勢が崩れる原因です。

ベッドマットレスが体に合っていないと感じている人は、寝具の見なおしを検討したほうがいいでしょう。

寝返りをサポートしてくれる

睡眠中の寝返りは、血流を保ち体の一部に負担が集中するのを防ぐ重要な動きです。寝返りがしやすいと、熟睡しやすく、睡眠の質が向上しやすくなります。

一方、体が沈み込みが強い状態は、寝返りが打ちにくくなります。適度な弾力があるマットレスなら、自然な動きをサポートし、無理なく寝返りできるでしょう。

蒸れによる不快感が感じにくい

通気性にすぐれたマットレスを選ぶことで、快適な睡眠環境を実現できます。

人は一晩で、コップ一杯分ほどの汗をかくといわれています。通気性や吸放湿性にすぐれたマットレスを選べば、湿気がこもりにくく、寝具内を快適な状態に保つことが可能です。

蒸れやベタつきが軽減されることで、途中で目が覚めにくくなり、より安定した睡眠につながるでしょう。

ベッドマットレスの主な種類と特徴

ここからは、ベットマットレスごとの特徴と向いている人をご紹介します。

マットレスの種類

特徴

向いている人

ポケットコイルマットレス

体圧分散性が高く腰や肩への負担が少ない

寝姿勢が安定せず、肩・腰に負担が出やすい人

ボンネルコイルマットレス

沈み込みすぎず寝心地が安定する

硬めの寝心地が好きで、しっかり支えられたい人

ファイバーマットレス

汗や湿気がこもりにくく蒸れにくい

暑がりで汗をかきやすく通気性を優先したい人

高反発ウレタンフォームマットレス

弾力性と反発力が高く寝返りしやすい

寝返りが少なく、起床時に体が固く感じる人

低反発ウレタンフォームマットレス

体圧分散性に優れ体にフィットする

包み込まれるようなやわらかめの寝心地が好きな人

ウレタンマットレス

軽量で取り扱いやすい

こまめに干したり掃除したりしたい人

以下の記事では、快眠できるおすすめのマットレスを紹介しているので、あわせて参考にしてください。

ポケットコイルマットレス|体圧分散性が高く腰や肩への負担が少ない

ポケットコイルマットレスは、一つひとつのコイルが独立して不織布に包まれている構造です。

身体の重さに応じてコイルが個別に沈むため、体圧分散性が高く、腰や肩への負担を軽減できます。

ただし、体圧分散性や寝心地は、コイルの上にある詰め物(クッション材)の硬さや厚み、品質によって異なります。

また、コイルの配列(平行配列・交互配列)によっても支え方に違いが出るため、構造全体で判断することが重要です。

なお、ポケットコイルマットレスは製造コストがかかりやすく、価格帯は一般的なものに比べてやや高めです。

ボンネルコイルマットレス|沈み込みすぎず寝心地が安定する

ボンネルコイルマットレスは、らせん状のコイルを連結させ、一体構造で支えるタイプのマットレスです。

面で体を支えるため適度な硬さがあり、沈み込みすぎず安定した寝心地が特徴です。硬めの寝心地が好きな人や、敷布団のような感覚が好みの人に向いています。

また、価格が手頃なことが一般的なため、はじめてベッドマットレスを購入する人も選びやすいでしょう。

ただし、振動が全体に伝わりやすく、寝返りを打つと揺れを感じやすい点はデメリットです。

ファイバーマットレス|汗や湿気がこもりにくく蒸れにくい

ファイバーマットレスは、ポリエチレンのような繊維の高通気素材が立体的に絡ませて作られた構造です。

90%以上が空気層で構成されているモデルもあり、通気性はマットレスの種類の中でもトップクラスです。

丸洗いできる商品があり、カビ対策や衛生面の管理がしやすい商品もあります。汗や湿気がこもりにくいため、蒸れが苦手な人に向いているでしょう。

高反発ウレタンフォームマットレス|弾力性と反発力が高く寝返りしやすい

高反発ウレタンフォームマットレスは、弾力性と反発力が高いウレタン素材が使用されてているため、寝返りしやすいのが特徴です。

身体が沈み込みにくく、体をしっかり押し返すため、腰への負担を軽減する効果が期待できます。

仰向け寝が多い人や、寝返りの少ない人に向いており、自然な寝姿勢を保ちやすいのもメリットです。

一方で、ウレタンフォームは構造上、通気性が高い素材とはいえません。

そのため、湿気が気になる場合は、定期的に立てかけて乾燥させたり、除湿シートやサーキュレーターを併用するなどの対策が重要です。

低反発ウレタンフォームマットレス|体圧分散性に優れ体にフィットする

低反発ウレタンフォームマットレスは、ゆっくり沈み込むやわらかな寝心地が特徴です。体の形にフィットしやすく、体圧分散性にもすぐれています。

とくに、肩や腰への圧迫感を軽減したい人、包み込まれるような寝心地が好きな人に向いています。

ただし、沈み込みが大きいため寝返りがしづらく、暑がりの人や汗をかきやすい人には不向きです。

また、製品によっては気温の影響を受けて硬さが変わりやすく、冬場にやや硬く感じることもあります。

通気性は高反発より低い傾向があるため、除湿効果を高めたい場合は、除湿シートを併用するといいでしょう。

ウレタンマットレス|軽量で取り扱いやすい

ウレタンマットレスは、ウレタン素材を使ったマットレスで、高反発・低反発を含む幅広いタイプがあります。

軽量で扱いやすく、折りたたみや収納がしやすい点が魅力です。

製品によって硬さや密度が異なり、自分の体格や寝姿勢に合わせて選びやすくなっています。

スプリングを使わないため、きしみ音がなく静かに眠れるのもポイントです。

一方、通気性は内部構造によって差があり、ウレタン素材は湿気を吸収しやすいため、風通しをよくしておきましょう。

価格帯はリーズナブルなものから高品質モデルまで幅広く、予算に応じて選びやすいのも特徴です。

体に合うベッドマットレスを選ぶポイント

質の高い睡眠を得るためには、体に合ったベッドマットレスを選ぶことが重要です。

寝姿勢に合わせて選ぶ

寝姿勢に合ったベッドマットレスなら、体がリラックスした状態で眠りにつけます。

寝姿勢ごとのおすすめベッドマットレスは、以下のとおりです。

寝姿勢

おすすめのマットレスの特徴

具体的な種類

仰向け

腰が沈み込みすぎない適度な硬さがおすすめ

・ボンネルコイル

・高反発ウレタン

横向き

肩や腰などをやさしく受け止める体圧分散性の高いタイプがおすすめ

・ポケットコイル

・低反発ウレタン

・ボンネルコイル(上層に反発ウレタンがあるタイプ)

うつ伏せ

やわらかすぎず硬すぎない中間の硬さがおすすめ

・ポケットコイル

・ファイバー

体の沈み具合で決める

体の沈み具合は、ベッドマットレスが体に合っているかの判断基準になります。

沈み込みが少なすぎると体の一部に圧力が集中し、反対に沈み込みすぎると背骨のラインが崩れやすくなります。

仰向けや横向きで寝たときに背骨が自然な状態を保てているか、腰や肩が圧迫されていないかを確認しましょう。

寝返りのしやすさで選ぶ

寝返りのしやすさも、ベッドマットレスが体に合っているかの判断基準です。

寝返りしにくいと、寝ている間の疲労が溜まりやすく、翌朝のだるさや腰痛につながる可能性があります。

寝返りのしやすさを重視する人は、反発力の高いマットレスを選ぶのがおすすめです。

たとえば、高反発ウレタンや硬めのポケットコイルマットレスであれば、身体を押し返す力によってスムーズな寝返りがしやすくなります。

また、肩こりや腰痛対策なら、高反発ファイバー・ポケットコイル・高反発ウレタンなどが適しています。

一方、低反発マットレスは沈み込みが大きいため、寝返りがしにくい場合があります。とくに、体重が重めの人は、沈み込み過ぎてしまうため向かないでしょう。

体質に合わせて選ぶ

体質に合わせてマットレスを選ぶことで、寝心地が向上します。たとえば、暑がりで汗をかきやすい人は、通気性のいいファイバーマットレスがおすすめです。

一方で、冷え性の人は体温を奪いにくいウレタン素材が適しています。低反発タイプなら、体を包み込んでくれるため、寒さを感じにくいでしょう。

適切なサイズを選ぶ

マットレスは使用人数に合わせて、適切なサイズを選ぶことが大切です。

ひとりで使う場合はシングルでも十分ですが、寝返りの多い人はセミダブル以上のサイズを選ぶと快適に眠れます。

2人以上で使う場合は、寝返りスペースを確保できるかがポイントです。

幅が狭いと互いの動きが気になり、睡眠の質が低下する恐れがあります。一般的には、2人で使うならダブル以上を目安にすると安心です。

マットレスに関するよくある質問

ここでは、マットレスが体に合わない場合のサインや、買い替えのタイミングなど、マットレスの選び方に関する疑問に回答します。

マットレスが自分に合っていないときのサインは?

マットレスが自分に合っていない主なサインは、起床時の腰痛や肩こり、寝返りのしにくさなどです。

自分に合わない硬さや沈み込みによって、体が不自然な姿勢になると、寝ている間に負担がかかります。

また、夜中に何度も目が覚めたり、背中に一点だけ圧迫感があったりする場合もマットレスが合っていない可能性があります。

違和感が続く場合は、買い替えを検討し、自分に合うマットレスを探しましょう。

マットレスのお手入れ方法は?

マットレスをお手入れする際は、以下の方法が有効です。

  • 3ヶ月に1回は陰干しする
  • ベッドパッドを使用する
  • ベッドパッドはこまめに交換する
  • 3ヶ月に1回は上下や表裏を入れ替える(ローテーション)
  • 折り曲げや飛び跳ねは避ける
  • 濡れたらすぐに拭き取り乾燥させる
  • 除湿シートを併用する

マットレスは干しにくいため、汗や湿気をためない工夫が必要です。

ベッドパッドで汚れを防ぎつつ、陰干しやローテーションでへたりを抑えましょう。

水に濡れた場合は放置せず、すぐに拭き取り乾燥させて清潔を保つことが大切です。

マットレスの買い替えのタイミングは?

マットレスは、以下のタイミングが買い替えどきです。

  • 購入から5~10年ほど経っている
  • 寝心地が悪化し、疲れが取れない
  • へたりや凹みが目立つ
  • 臭いや汚れが取れない

マットレスは使用年数や素材によって寿命は異なりますが、一般的には5~10年が目安です。

クッション性の低下や凹みがあると寝姿勢が崩れ、腰痛や肩こりの原因になります。臭いやカビが改善しない場合も、買い替え検討の目安です。

自分に合うマットレスを選んで睡眠環境を整えよう

マットレスは、寝姿勢や寝返りのしやすさ、蒸れによる不快感を改善する重要なアイテムです。

体に合ったものを選び、身体への負担を軽減することで、より質の高い睡眠につながります。

体圧分散性や通気性、硬さのバランスなどを確認し、自分に合うマットレスを選びましょう。

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株式会社篠原化学 常務取締役 加賀照虎
監修者
株式会社篠原化学 常務取締役 加賀照虎
上級睡眠健康指導士。2016 年から累計 3,000 万 PV 超の睡眠メディア「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。雑誌・テレビ・ウェブなどの幅広いメディアで快眠の啓発活動に取り組んでいる。
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